爪のトラブル

爪の機能・指の機能

 

爪は皮膚の一番外側にある角質層が、ケラチンというたんぱく質に変わったものです。

 

つまり、表皮の角質層が変化したものが、爪なのです。

 

私たちが「爪」と呼んでいるところは、「爪申」といいます。

 

爪甲は「爪母」という、爪の生え際の部分でつくられ、指先のほうに成長していきます。

 

爪甲と接触している皮膚の部分は「爪床」といいます。

 

ここには表皮はなく、代わりに爪甲が爪床を覆っています。

 

爪甲は爪床から栄養や水分をもらっています。

 

爪は体のなかではとても小さなパーツですが、指の機能を高めるために、なくてはならないものです。

 

その主な働きは、次の4点です。

 

1>指を保護する
2>指の力を強くする
3>指の触覚を鋭くする
4>指の動きのバランスを取る

 

もし、爪がなかったらどうなるでしょうか。

 

例えば、手の指に爪がなかったら、指先に力か入りません。

 

物をつかむことや。網かい作業ができなくなります。

 

また、足の指に爪がなかったらどうでしようか。

 

歩くときにつま先に力か入らず、足で地面をつかんだり、後ろに蹴ったりすることができません。

 

バランスも崩れて、転倒しやすくなるでしょう。

 

足の爪は小さくても、立ったり歩いたりするのに欠かせないとても大事なものなのです。

 

爪がなげれば地面からの力に対心できない

 

爪の病変は、手よりも足によく起こります。

 

手の指は、そんなに重いものを持つことはないので、それほど人きなトラブルに見舞われることはありません。

 

ところが、足は違います。

 

立っているときも、歩いているときも、足には全体重がかかり、しかも地面からは強い衝撃を受けます。

 

足にかかる負担はきわめて大きく、トラブルが起らないほうが不思議だと言えます。

 

特に、トラブルに見舞われやすいのが、足の第1指(親指)です。

 

爪病変は多くの場合、足の第1指に起こります。

 

足の第1指が、それだけ重要な役割を担っているからです。

 

体重を支えているとき、足の第1指にはほかの指よりずっと大きな力がかかっています。

 

さらに、歩いたり走ったりしているときは、足の第1指で地面を蹴ります。

 

このとき、足の第−指には下からの力かかかります。

 

足の指先の骨(末節骨)は、指の途中までしかありません。

 

足の第1指には下からの力が加わったとき、その骨のないところを爪が支えることで、指にかかる力に反発しているのです。

 

つまり、下から指にかかる力に対し、爪が対応しているため、足の第―指は休重を支えたり、地而を賦ったりできるのです。

 

もし足の第1指に爪がなかったら、地面からの力に反発できず、指に力を入れることも、体重を支えることも難しくなります。

 

足の第1指の爪の大事さが、わかっていただけたでしょうか。

爪病変の原因は4つに大きく分類できる

爪病変は多い順に、巻き爪、陥入爪、爪白癬(爪水虫)、肥厚爪となります。

 

巻き爪や陥入爪は痛みがあるので、医療機関を受診する頻度が高くなります。

 

爪病変が起こる原因は、4つに大きく分類できます。

 

1つは、骨の異常に起因するものです。

 

開張足や外反母趾のような足の変形があると、足の第1指の爪が押されて、巻き爪や陥入爪、肥厚爪といった爪の異常をもたらします。

 

爪の切り方によって起こるトラブルもあります。
巻き爪や陥入爪は、深爪のような誤った爪の切り方がしばしば原因になります。

 

爪そのものの病気によって起こる爪病変もあります。
爪白癬に代表される感染症や、爪甲剥離症(爪甲が爪床から離れて浮き上がった状態。甲状腺の機能低下などによって起こる)などです。

 

以上の爪病変は、痛みや変形、炎症などが伴うので、基本的には医療機関での治療が必要です。

 

そうした明らかな爪病変ではなく、病気とはいえない爪のトラブルもあります。

 

例えば、二枚爪縦線(爪に縦に線が入る状態)、緑色爪(爪が緑朧菌に感染し禄色に変色した状態)などは日常的に匯かける爪のトラブルで、セルフケアだけでよくなることが多いものです。

「爪」の状態をチェックしよう

健康のバロメーター=「爪」の状態

 

「爪は健康のバロメー夕ー」などと、よくいわれます。

 

爪の色は指先の血流を反映するので、爪がピンク色の人は末端まで血液が行き屈いており、全身の健康状態もよいと考えられます。

 

健康な手の爪は、1日に約0.1ミリずつ伸びるので、爪全体が生まれ変わるのに約半年かかります。

 

足の爪が伸びるのはもっと遅く、手の爪の2倍近くかかります。

 

ですから、足の爪病変のケアや冶療には時聞がかかります。

 

症状が改善して次の析しい爪が生えてくるまで、1年以上みたほうがいいでしょう。

 

年齢を重ねると、さらに爪の伸びは遅くなります。

 

しかも、だんだん爪が乾燥しやすくなり、厚くなる傾向があります。

 

そのため、爪が割れやすくなったり、ささくれなどができやすくなったりします。

 

爪は小さなパーツですが、爪の状態から足の変形や、歩き方の思いくぜ、全身の健康状態などを教えられることがあるのです。

 

さらに、爪の状態から体の病気がわかることがあります。

 

例えば、手足の指先が大きくふくれて爪のつけ根が隆起する「ばち指」は、血液循環の障害を示しており、肺の病気や心臓疾患の疑いがあります。

 

また「スプーンネイル」といって、スプーンのように爪の先が反り返って中央がくぼんでしまうと、鉄欠乏性貧血の疑いが濃くなります。

 

「爪甲剥離症」は爪が爪床から浮き上がってしまう病気で、甲状腺(体の発育を促進し、新陳代謝を盛んにする甲状腺ホルモンをつくるところ)機能の低下によって起こることがあります。

 

ただし、詳しい原因はよくわかっていません。

 

そのほかにも、爪の色が白っぽいと肝臓や腎臓の病気の疑いがありますし、寒いときに足の爪や指先が赤紫色になると、糖尿病や閉塞性動脈硬化症(足の血管か細くなったり詰まったりする病気)の疑いがあるといわれています。

 

このように、爪は体の病気を知らせるサインにもなるのです。

 

普段から自分の爪をよくチェックして、こまめにケアをしましょう。


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